スペインのドライソーセージ (エンブティード: Embutido)第一弾
スペインのドライソーセージはスペイン語でエンブティード (Embutido)と言われ、
スペインの文化・伝統・美食の遺産の一部です。
ドライソーセージは,一般的にミンチ肉とスパイスを混ぜ合わせた物を腸詰し、
乾燥して作られるものです。現在では種類もとても豊富です。
そこで、
スーパーマーケットでよく売られている5選のドライソーセージを紹介したいと思います。
チョリソー
チョリソの主な材料は、豚肉と豚の脂身、パプリカパウダー、ニンニク、塩です。
チョリソを作る伝統的なプロセスは非常にシンプルで、いくつかの工程で構成されています。
まず最初に豚肉と豚の脂身をみじん切りし、肉とスパイスを混ぜて練り、24時間寝かします。
その後、腸詰めにして、約50日間涼しく乾いた場所で成熟させます。
チョリソーの中でも
チョリソー・イベリコ、伝統的なチョリソー、チョリソー・デ・ハバリー
など種類も豊富です。
チョリソーの生産地はスペイン全土で特に有名なのは、カスティーリャ・イ・レオン州です。
サルチチョン
サルチチョンの主な材料は、
赤身の豚肉と豚の脂身に塩とコショウ、クローブ、コリアンダー、ナツメグなどの
スパイスを加えて味付けします。
サルチチョンを作る伝統的なプロセスは、
まず最初に豚肉と豚の脂身をみじん切りし、肉とスパイスを混ぜて練り、24時間寝かします。
その後、腸詰めにして、約50~60日間涼しく乾いた場所で成熟させます。
サルチチョンの種類は数多く、スペイン全土で生産されています。
また国内のみならず、イタリアやアルゼンチンなど世界中でも生産されています。
ロンガニサ
ロンガニサの主な材料は、最高品質の豚肉の赤身の肉で作られています。
パプリカパウダーは含まれず、クローブ、ナツメグ、オレガノ、
時にはワインで味付けされています。
ロンガニサを作る伝統的なプロセスは、
まず最初に豚肉をみじん切りし、肉とスパイスを混ぜて練り、腸詰めにします。
その後、25~28度の間の温度に24~48時間寝かします。
この工程で乳酸菌の増殖を引き起こし、
白カビに覆われたら約45日間涼しく乾いた場所で成熟させます。
ロンガニサも種類が多く,スペイン全土で生産されています。
*上の写真のロンガニサは白カビがついてない種類です。
ロンガニサ・デ・パボ
パボ (Pavo)はスペイン語で’’七面鳥’’と言う意味です。
普通の豚肉を材料として作られているロンガニサと比べて、
脂っこくなくて、あっさりしています。
私のイチオシです‼
フエ
フエはカタルーニャ地方の名産です。
ロンガニサとフエの作り方や材料も似ていて、違いは大きさと成熟期間の違いです。
ロンガニサは大きくて太いのに比べてフエは短く細いのが特徴です。
フエの成熟期間は約25日間と短いため、ドライソーセージの中でも安い方です。
スペインのドライソーセージ第一弾、いかがだったでしょうか?
今回はスペインのスーパーマーケットでよく売っている5選を紹介しました。
第二弾では、
日本ではあまり知られていないスペインのドライソーセージ紹介したいと思います‼