スペインのドライソーセージ (エンブティード: Embutido) 5選 第二弾
スペインのドライソーセージ5選 第二弾‼
今回は、’’カベサ・デ・ロモ’’ ’’カベサ・デ・ハバリ’’ ’’ハモン・セラーノ’’ ’’ハモンイベリコ・デ・ベジョタ’’ ’’セシナ・デ・バカ’’
を紹介したいと思います。
カベサ・デ・ロモ
カベサ・デ・ロモ(Cabeza de lomo)は豚の部位の肩ロースになります。
他のドライソーセージと違ってミンチ肉は使用しません。
カベサ・デ・ロモの作り方は、肩ロースの塊りを塩で覆い冷蔵庫で48時間寝かします。その後、水で洗い流し
パプリカパウダー・オレガノ・タイム・ガーリックパウダー・コショウを混ぜ合わせた物を肩ロースに覆い、約21日間乾燥させて作ります。
豚の肩ロースの他にロモ(Lomo:豚のロース)も同じ手法で作られます。
カベサ・デ・ハバリ
Jabarí (ハバリ) はスペイン語でイノシシと言う意味ですが、
カベサ・デ・ハバリ(Cabeza de Jabarí)の原料は、豚の頭・耳・鼻・唇・舌の一部を使用しています。
一般的にイノシシの肉は使用しないそうです。
カベサ・デ・ハバリの作り方は、豚の頭・耳・鼻・唇・舌を煮込み、豚肉の脂肪と皮をすべて取り除き、角切りにした物を型に入れて冷やし固めます。
豚肉のテリーヌの様なものです。
ハモン・セラーノ
スペインはハモン・セラーノ生産量、世界一のを誇る国です。
ハモン・セラーノの原料は、白豚のモモ肉です。
ハモン・セラーノを作る伝統的なプロセスは、塩の中に埋めることで脱水を約14日間し味を濃くします。
塩漬けした後、洗浄し、約45~90日間乾燥させます。最後に約15ヶ月間掛けて成熟させます。
ハモンイベリコ・デ・ベジョタ
イベリコ豚は、スペイン西部地方のみに生息する、イベリア種というスペイン原産の黒豚です。
スペインではイベリコ豚の血統50%~100%のものはすべてイベリコ豚と呼ぶことができます。その中でも3つのランクに分けられていて、
イベリコ豚のランク
1位 : ベジョタ(Bellota)
2位 : セボ・デ・カンポ(Cebo de Campo)
3位 : セボ(Cebo)
最上級のハモンイベリコ・デ・ベジョタと呼ばれるイベリコ豚は、草やどんぐりを食べさせて広大な大自然で、放牧で飼育されます。
ハモンイベリコ・デ・ベジョタを作る伝統的なプロセスは、ハモン・セラーノに似ていて塩漬けした後、洗浄します。
その後、脂肪を保つためにラードを塗ります。熟成期間は通常4年と言われています。
セシナ・デ・バカ
セシナ・デ・バカは牛の肉を塩漬けし、その後、水で洗い流し燻製にして作られます。
成熟期間は8か月から3年になることもあります。
セシナ・デ・バカの特徴は、濃い赤い色で、味はハモン・セラーノと比べると塩味は薄めです。