ウクライナ侵攻の影響 スペイン経済2022年3月
スペインでは2月に入り、新型コロナウイルス感染者の日に日に減少していて、
やっと経済活動の再開が見られてきたのですが
ロシアによるウクライナ侵攻の影響を受けてエネルギーと食品の価格の値上げなど
スペインの経済に深刻なの影響を与えると予想されています。
スペインはロシアとウクライナから、
30%~40%のエネルギーと穀物の輸入をしている影響力の強い国の一つです。
すでに光熱費や食品の値上げラッシュが始まっています。
今回は、現状でスペインにどのような影響が予想されるのかをまとめました。
ガスと電気
ここ数年、電気代が値上げがさらに進む一方で、
今回のロシアのウクライナ侵攻が始まって以来、ガスと電気価格の上昇はとどまりません。
ヨーロッパに供給されるガスのうち、40%はロシアから供給されています。
エネルギーの多くを生産するために必要なガスの価格上昇すれば、
電力価格は上昇し続けてます。
ガス価格
2021年3月7日の27.73ユーロ/MWh
2022年3月7日の300ユーロ/MWh
電気価格
2021年3月7日の340.43ユーロ/MWh
2022年3月7日の442.54ユーロ/MWh
ガスの価格は去年の10倍以上、電気価格も日に日に値段が上昇しています。
ガソリンと軽油
ロシアは世界有数の石油生産国です。
EU(欧州連合)では、石油の4分の1はロシアから購入されているため、
3月に入ってからは原油価格の値上がりがとまりません。
ガソリン
2021年3月 1.31€
2022年3月 1.18€
軽油
2021年3月 1.72€
2022年3月 1.64€
2021年と比べると35%も上昇していて、
この先数ヵ月で原油価格は上昇し続けると予想されています。
小麦と穀物
ロシアとウクライナは、
世界の農業生産の多くを占めていてウクライナは世界有数の穀物生産国です。
スペインではトウモロコシの30%、小麦の17%、サンフラワーオイルの30%
などの飼料をウクライナから輸入しています。
トウモロコシ輸入総額の40%をウクライナから購入していました。
そのうち、3分の1が動物飼料用です。中でも豚のエサは70%を占めています。
そのため家畜農業は動物のエサが不足することが予想されていて、
ある農場では閉鎖の危機にさらわれています。
この1か月で小麦は58.41%、トウモロコシは25.77%上昇しています。
小麦粉やサンフラワーオイルの値上げがすでにスーパーマーケットで見られます。
スーパーマーケットでは、消費者の大量外を防ぐため、
サンフラワーオイルの販売が1人5リットルまでと制限されています。
サンフラワーオイルの1リットルの価格
2021年12月 1.17€
2022年3月 2.49€
ロシアとウクライナは資源と穀物の生産に世界的に大きな影響力を持っているため、
ロシアのウクライナ侵攻により、エネルギーや原材料の価格の上昇
企業の投資を増やさなければならないため、価格更新が頻繫に起こり
結果、食品や製品ほぼ全ての物が値上りしざるえなくなっています。
ここ数年のコロナ禍以上にスペイン経済の心配がされます。