スペインの医療制度
2020年は新型コロナウイルスの影響で医療システムに負担が非常に掛かっています。
そこで、スペインの医療制度 について説明したいと思います。
スペインの医療制度は公的医療保険 (Sistema Nacional de Salud) と
民間医療保険 (Privado) の2種類があります。
公的医療保険の利用者
・スペイン国籍の人
・スペインで仕事をし、社会保障を支払っている人
・欧州連合に住んでる人
・緊急に処置が必要な人
民間医療保険の利用者
・利用したい人、誰でも可能
*留学生の学生ビザは公的医療保険には利用はできませんが、民間医療保険の利用は可能です。
スペインの公的医療保険は診察・入院・手術などすべてのサービスが無料です。
しかし、薬は先生の処方箋があれば保険が下りるため、
かなり低額になりますがそれ以外は自己負担になります。
民間医療保険はすべてのサービスが自己負担になっています。
スペインの医療制度はこのように公的医療保険の利用者が多いめ、
専門医の診察や緊急でない手術などは数か月待ちとなります。
今年は新型コロナウイルスの影響で医療機関では医療設備が不十分となり
医療機関の人員が不足して医療崩壊になりつつあります。
その一方、医療機関のデジタル化が進んでいます。
公的医療保険では成人なら内科の主治医、未成年 (14歳未満) なら小児科の主治医がいます。
現在、デジタル化のおかげで、
主治医とメールで相談ができたり、検査の結果をメールで報告してくれます。
例えば、
今の時期、寒くなってくると風邪又はインフルエンザなどで病院は混雑していましたが、
風邪や熱がでて病院へ行く前に電話又はメールで病院へ連絡します。
その後、診察時間を予約または医者が直接電話かけてくれて相談できます。
この結果、無駄に病院へ行く必要がなく混雑を防ぎ、医療機関の負担を軽くしています。
新型コロナウイルス の感染防止対策を心がけて皆さんも健康に気おつけて下さい。